シャトー・ラ・ヴェリエールから新たなワイン
「メゾン・ラ・ヴェリエール」が入荷しました！

ボルドー市内から車で東へ2時間ちょっと走らせたランデルア村にシャトー・ラ・ヴェリエールはあります。
現在、当主でワイン醸造家でもある4代目のアラン・べセット氏が、奥様と数名のスタッフともに、ぶどう栽培からワイン生産、販売までの全てを手掛けています。

アラン氏のお父様はぶどう栽培のみを行っていましたが、アラン氏は自家栽培のぶどうでワインの生産を始め、 AOPのトップワインメーカーの最終候補リスト に選ばれるまでになりました。

ラ・ヴェリエールが所有するぶどう畑は、現在のワイナリーの周りとその他２か所あり、フランスの有機栽培の認証も取得しています。現在ほぼ全ての畑で有機栽培でぶどうを栽培しており、 2024年産からはワインも有機認証 になるそうです。

ボルドーで最も東側のエリアにあるラ・ヴェリエールの畑は、 大西洋の湿度の高い風と内陸の乾燥した風の2つの影響によってぶどう樹への害虫や病気の被害が防がれる、恵まれたテロワールとなっています。 起伏のある小さな丘が連なった大地では、午前中の柔らかな日差しを長く浴びる畑や、夕方にかけての強い日差しを長く浴びる畑があり、それぞれの特徴を活かしてぶどうが栽培されています。

4月中旬の畑（▲写真）では、ぶどうの新芽から生命力に溢れた葉が出始め、畑の表土にも下草や花が萌えたち、清々しく吹き抜ける風と共に、春の訪れの喜びが感じられます。

ぶどう樹の畝には、マメ科の植物が育っています。これらの植物は昨年秋のぶどう収穫後に、種をまき育ったものです。これらの植物は 根に窒素固定細菌を共生させ、ぶどうの生育に必要な窒素を土壌に蓄えてくれます。 またぶどう樹が休眠している冬から春にかけては、害虫や雑草対策として大活躍します。さらに春にぶどうが芽吹くと、これらの植物は刈り取り粉砕されて畑に混ぜ込まれ、良いぶどうを実らせる助けとなります。

また、畑の中の所々に、白いプロペラのついたポールが立っています。 近年、春の訪れが早まり、気温の上昇とともにぶどうの新芽が出てきますが、5月後半までが昼夜の寒暖差が激しく、霜が降りることがあります。その際、ポールは夜通し風を送り、新芽が凍るのを防ぎます。

そしてぶどうは春から秋まで成長し、実を付けて収穫されます。収穫は 白ぶどうのソーヴィニヨン・ブラン から始まり、 黒ぶどうのメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン の順で行われます。

収穫されたぶどうは、温度管理のされたステンレスタンクにて発酵されます。発酵が終わると、それぞれのぶどうに適したタンクや小樽で熟成されます。成城石井のために用意していただいている熟成中の樽もセラー内にありました！ ワインは適切な熟成を経たのちに、ボトルに詰められ、出荷のタイミングまでボトルの中でさらに熟成します。

ぶどう畑での細やかな作業から、ワイン醸造、ボトリングまで一貫して、重要な部分はアラン氏やスタッフが細心の注意とマンパワーをもって作っているのが、成城石井でも長年人気No.1 (※) のシャトー・ラ・ヴェリエール です。

※2024年1月～12月の成城石井店頭POS実績単品赤ワイン販売金額 （▲写真）

さらに、シャトー・ラ・ヴェリエールから新たなワイン「メゾン・ラ・ヴェリエール」 が入荷しました！ こちらのワインは、気軽に楽しめる普段のお食事とも合わせやすいワインを、お客様の手に取りやすい価格で作ってほしいと、アラン・べセット氏にリクエストすることで生まれました。

アラン氏の案で、ボルドーワインの生産者として南フランスのワインをブレンドすることで、ボルドーだけでは表現できない親しみやすさを実現した、ヴァン・ド・フランスのワインです。

赤は伝統と先進的な創造性を融合させ、 CHラ・ヴェリエールの哲学をそのままに、南フランスのグルナッシュやシラー、メルローをブレンドしました。ワイン初心者にもおすすめ な親しみやすく、バランスの良いワインです。お肉料理やパスタに合わせて！

白はCHラ・ヴェリエールの哲学をそのままに、ソーヴィニヨン・ブランを中心にヴェルメンティーノ、グルナッシュブランを加えました。形式ばった複雑さがない気軽に楽しめる、フルーツ主体の味わいに仕上がりました。 魚介類や和食におすすめです。

今年もこれからやってくる暑い夏には、日常の食卓を快適に彩るだけでなく、BBQやキャンプなど屋外でも活躍してくれること間違いなしです！ （スクリューキャップではなくコルクになりますので、外での抜栓時にはソムリエナイフをお忘れなく！）